Shirai(2010)
英語の過去形における二重メカニズムモデル・単一メカニズムモデルの妥当性を検討した研究をレビューする。特に、規則/不規則の分離に焦点を当てた研究を紹介する。
L1におけるテンス・アスペクト習得は、意味的な制限を受けている:初期の過去形-到達・達成動詞と結びつき(規則/不規則動詞)、L2習得では、規則動詞に強い意味的なバイアが見られる(House 2002)。様々な研究から、Pinker(1998)等の主張に見られる規則と不規則動詞の分離は見られず、L1習得におけるテンス・アスペクト習得は、input basedのconnectionism modelで十分説明できる(二重メカニズムモデルは不要)ことが示された。
