Bybee(1995)
本稿では、次の三つの形態素貯蔵を比較し検討する:Pinkerらの二重メカニズムモデル、Marchmanらのコネクショニストモデル、Bybeeらのネットワークモデルで、特に、後者の二つのモデルに焦点を当て、考察した結果、形態素パターンのタイプ頻度は、生産性にとって重要な要素であることが示唆された。ネットワークモデルにおける語彙的スキーマの本質は原因重視(source-oriented)と、生産重視(product-oriented)の二つのタイプに分けられ、語彙的パターンの音韻的特性と頻度との相互作用と対ぴ頻度とトークン頻度との相互作用は、双方ともに生産性に影響を与えることが明らかになった。また、以上の分析の際に使用されているデータは、ドイツ語・英語・アラビア語・ハウサ語である。